Jupiter アプリケーション・リファレンス・デザイン for ArcticLink II CX

Jupiter アプリケーション・リファレンス・デザインを使い、ArcticLink II CX ソリューション・プラットフォームの様々な性能を確認する事ができます。

Jupiterアプリケーション・リファレンス・デザインを使う

第一の目的として、ArcticLink II CX ソリューション·プラットフォームの性能評価があります。性能評価をするにあたり、Jupiter アプリケーション・リファレンス・デザインには内蔵PHY付きUSBコントローラが備わっており、これをゲートウエイにデータを二つの独立したSDXCチャンネルに転送します。それぞれのチャンネルは、フルサイズSDカード(データバス幅4ビット)、リムーバブルeMMCカード(データバス幅8ビット)、組込みeMMC(データバス幅8ビット)などの様々なフォーマットのメモリに対応します。これらのチャンネルは、それぞれのチャンネルの性能を測るために個別に使うことが可能です。また、より高い性能を求めて、インターリーブされたストレージシステムを構築するよう組み合わせて使うことも可能です。さらに、ArcticLink II CXに組込まれたAESのハードウエアベースでの暗号化により、安全にデータを保存する際にデータ転送速度を高速化します。これにより、データ保存時のパフォーマンスを犠牲にする事無く、高度なデータ暗号化を実現させます。

第二の目的は、システム設計者のリファレンス・デザインとして活用いただくことです。基本的に、リファレンス・デザインは製品開発時の実践的な参考材料となるべきです。このリファレンス・デザインは、ArcticLink II CX ソリューション・プラットフォームを使い製品を開発する時に様々なレベルで考慮される項目を示します。第一に、考えられる標準インタフェースへの全てのコネクションを表示します。インターフェースには内蔵PHY付きUSBコントローラ、ツイン・マスストレージ・チャンネル、GPIOが含まれます。また、クイックロジックが推奨するプラットフォーム・デザイン・ガイドラインを示します。これらは、低電力、低ノイズ設計、シグナル整合性の改善を実現するためのほんの数例です。

 

Jupiter Application Reference Design Demonstration Unit

Jupiter アプリケーション・リファレンス・デザイン デモユニット

リファレンス・デザインにおける低消費電力設計の手法は、二つの部分からなります。第一は、全てのマスストレージ・デバイスの電源供給を絶つ事ができる能力です。その結果として、電源投入時とサスペンド・モード時のリーク電流を除く事ができます。次に、ArcticLink II CX ソリューション・プラットフォームは、プラットフォーム・レベルの発信器を無効にしてスリープ・モードにする内部低周波クロックを持ちます。これにより、USBサスペンド・モード時に可能な限りの最低限の消費電力を実現します。

低ノイズ化のために、リファレンス・デザインはプラットフォーム内のノイズ発信源になる全てのデバイスにフィルターを実施します。このフィルタリングによりPLLなどのコンポーネントがプラットフォーム内でノイズを発生する事を防ぎます。また、プラットフォーム・レベル・ノイズがPLL内で不安定性を起こすことを防ぎます。

 

Host Mode Signal Quality Eye Diagram
ホスト・モード時のシグナルクオリティのアイ・ダイアグラム

第三の目的は、信頼できるシグナル整合性の実現です。このリファレンス・デザインはインピーダンスの不連続性とクロストークを減らすPCBスタックアップとトレース・ルーティング・ルールを活用します。整合性の合わないシグナルの発生は、信頼性の低い作動や電磁妨害(EMI)の原因になります。エンドユーザーの使用環境では、信頼性の高いシグナル整合性を得るためにUSBのデータ転送のような操作にはより大きなオペレーティング・マージンが指定されています。同じく、電磁妨害(EMI)を減らす事で、近くにあるデバイスとの相互干渉を防ぐ事ができ、また、速やかに求められる規制当局からの承認を得る事ができます。

拡張ボード・コネクタは開発プロジェクトの仕様毎にカスタマイズされる拡張ボードをサポートします。例えば、拡張ボードはロジックアナライザや発信器とともに診断トレース用の簡単なヘッダ・セットを提供するために使われることがあるでしょう。または、拡張ボードはJupiter アプリケーション・リファレンス・デザインのデュアルULPIバス経由で複数のUSBダウンストリーム・ポートを供給するために使うこともできます。